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スイス中銀が金利据え置き、デフレ加速を予想
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3月17日、スイス国立銀行(中央銀行)は主要政策金利を据え置いた。スイスフランは「大幅に過大評価されている」として、必要に応じて為替市場に介入する姿勢をあらためて示した。写真はベルンのスイス国立銀行。2015年11月撮影(2016年 ロイター/Ruben Sprich)
[チューリヒ 17日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)が17日、主要政策金利を据え置いた。原油安や世界成長鈍化に伴い、デフレの加速を予想した。
中銀預金金利はマイナス0.75%に、3カ月物LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)の誘導目標はマイナス1.25─マイナス0.25%に維持した。据え置きは市場の予想通り。
中銀は声明で「世界経済の見通しは過去数カ月間で若干悪化し、国際金融市場は依然として振れが大きい」と指摘。「世界中で製造業や貿易の動向がなお弱く、一段の原油価格急落につながった」と分析した。
2016年のインフレ率予想は、マイナス0.5%からマイナス0.8%に引き下げた。
2017年も0.3%から0.1%に引き下げた。中銀のインフレ率目標(ゼロ━2%)の下限ぎりぎりの水準だ。2018年は0.9%と予想した。
スイスフランは「大幅に過大評価されている」として、必要に応じて為替市場に介入する姿勢をあらためて示した。
中銀のジョルダン総裁は、スイス放送協会(SRF)の取材に「追加措置の可能性を排除しない」と言明。「ただ今の時点で、包括的な分析を行った結果、現在の金融政策が適切と判断し、当面維持するのが望ましいと結論付けた」と述べた。
中銀は、2016年の成長率予想について、昨年12月時点の約1.5%から、1─1.5%に修正した。
*内容を追加します。