ニュース速報

ワールド

スーパーチューズデー、トランプ氏・クリントン氏が指名へ前進

2016年03月02日(水)18時55分

 3月1日、米大統領選の民主・共和両党の候補指名争いは1日、最大のヤマ場となる「スーパーチューズデー」を迎えた。各種メディアの報道によると、共和党のドナルド・トランプ氏(写真)が7州、民主党のクリントン前国務長官も7州でそれぞれ勝利の公算となり、指名に向け大きく前進した。ケンタッキー州で撮影(2016年 ロイター/Chris Bergin)

[1日 ロイター] - 米大統領選の民主・共和両党の候補指名争いは1日、最大のヤマ場となる「スーパーチューズデー」を迎えた。各種メディアの報道によると、共和党のドナルド・トランプ氏が7州、民主党のクリントン前国務長官も7州でそれぞれ勝利の公算となり、指名に向け大きく前進した。

最新の報道によれば、トランプ氏はアラバマ、アーカンソー、ジョージア、マサチューセッツ、テネシー、バーモント、バージニアで勝利が確実。クリントン氏はアラバマ、アーカンソー、ジョージア、マサチューセッツ、テネシー、テキサス、バージニアで勝利する見通し。

<クルーズ氏が3州、ルビオ氏が1州で勝利>

また、共和党のクルーズ上院議員が地元のテキサス州と、オクラホマ州、アラスカ州で勝利する公算になり、トランプ氏の連勝にストップを掛けた。

スーパーチューズデーに先立つ世論調査では、トランプ氏がほぼ全ての州で支持率トップに立っていた。クルーズ上院議員は3州を制したことで、トランプ氏の有力な対抗馬としての立場を固めたことになる。

一方、報道によると、共和党主流派の支持を集めるルビオ上院議員は、ミネソタ州で勝利する見通し。初勝利となる。

トランプ氏は、フロリダ州パームビーチで記者団に対して、物議を醸すことの多い発言で共和党を分断させているとの批判があることについて「私は協調的な人間だ」と主張。「これ(候補者指名争い)が終わったら、ヒラリー・クリントン氏ただ一人が標的になる」と述べた。

<サンダース氏は4州制す>

民主党のサンダース上院議員は、地元バーモント州とコロラド州、ミネソタ州、オクラホマ州の4州で勝利の見通しとなった。サンダース氏は、支持者に謝意を示した上で「トランプ氏に米国を分断させない」と宣言。今後も指名争いを続ける姿勢を表明した。

クリントン氏は、マイアミで支持者に対して「今回の選挙の意味は、かつてないほど大きい」と強調。トランプ氏を名指しにはしなかったものの、「米国の分裂を図ろうとするのは間違っている。許すべきではない」と語気を強め、トランプ氏を暗に批判した。

*情報を更新します。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

岩屋外相、トランプ大統領の就任式出席へ ルビオ氏と

ワールド

アングル:米車突入事件、導入予定の車止めでも阻止で

ワールド

アングル:大干ばつから一転洪水リスク、アフリカの小

ワールド

米・ウクライナ首脳が電話会談、支援や対ロ制裁など協
MAGAZINE
特集:中国の宇宙軍拡
特集:中国の宇宙軍拡
2025年1月14日号(1/ 7発売)

軍事・民間で宇宙覇権を狙う習近平政権。その静かな第一歩が南米チリから始まった

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 2
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」
  • 4
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 5
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 6
    古代エジプト人の愛した「媚薬」の正体
  • 7
    「本物?」レディー・ガガ、楽曲ヒットでファンに感…
  • 8
    古民家がレストラン・サウナに! 動き出した「沿線ま…
  • 9
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 10
    悲報:宇宙飛行士は老化が早い
  • 1
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 2
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分からなくなったペットの姿にネット爆笑【2024年の衝撃記事 5選】
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」
  • 4
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 5
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 6
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 7
    ロシア兵を「射殺」...相次ぐ北朝鮮兵の誤射 退却も…
  • 8
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 9
    装甲車がロシア兵を轢く決定的瞬間...戦場での衝撃映…
  • 10
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊」の基地で発生した大爆発を捉えた映像にSNSでは憶測も
  • 3
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 4
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 5
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中