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オバマ米大統領、任期残りの1年は「成果固め」に注力へ

12月17日、任期終了まで残り1年余りとなったオバマ米大統領は、「レームダック化」を避けるために、これまでに成し遂げた成果を固めるほか、主要な課題に取り組む考えだ。ワシントンで12日撮影(2015年 ロイター/Yuri Gripas)
[ワシントン 17日 ロイター] - 任期終了まで残り1年余りとなったオバマ米大統領は、「レームダック化」を避けるために、これまでに成し遂げた成果を固めるほか、主要な課題に取り組む考えだ。
ホワイトハウス高官らが17日に記者団に語ったところでは、オバマ大統領は二酸化炭素(CO2)排出量削減や環太平洋連携協定(TPP)への取り組みや、司法制度改革の進展を目指す方針だと述べた。
ホワイトハウスは、ヘルスケアの拡充、クリーンエネルギー生産の拡大、イラン核合意の履行、キューバとの国交正常化などを進めることで、オバマ大統領のこれまでの業績を確立する考え。
ある高官は、来年1月12日に予定されているオバマ大統領の一般教書演説について、「取り組むべき法案の長いリストなどはないだろう」とし、米国の課題などに関して大局的な観点を述べるとの見方を示した。
高官らによると、シリアとイラクの過激派組織との戦いや米国内での攻撃の阻止も2016年の最優先事項に含まれる。また大統領は、銃規制強化とグアンタナモ海軍基地の収容所閉鎖についても進展させたい考え。
このほか、次期大統領選の民主党候補を支援する遊説にも時間を費やす見通し。ある高官は「ここ7年間の進展を強固なものにするには、民主党候補を自身の後任に据えるよりも適した方法はない」と述べた。