ニュース速報

ワールド

仏当局、パリ同時攻撃の容疑者潜伏先を急襲 5人逮捕・1人自爆

2015年11月18日(水)20時58分

 11月18日、フランス警察は早朝、パリ北部サンドニ地区で同時多発攻撃の容疑者が潜伏しているとみられるアパートを急襲、5人を逮捕した。写真はサンドニ地区を警備するフランスの特殊部隊、18日撮影(2015年 ロイター/Christian Hartmann)

[サンドニ(フランス) 18日 ロイター] - フランス警察は18日早朝、パリ北部サンドニ地区で同時多発攻撃の容疑者が潜伏しているとみられるアパートを急襲、5人を逮捕した。5人のうち3人は部屋で、2人が近くで身柄を拘束された。また踏み込んだ際に女1人が自爆で死亡した。

捜索の対象の1人は、パリ同時多発攻撃をシリアで計画した首謀者とみられていたベルギー国籍のアブデルハミド・アバウド容疑者(27)だったという。警察などによる急襲が始まって7時間で、捜索は終了。しかし同容疑者を逮捕したかは明らかにされていない。

現場は同時攻撃が起きた国立サッカー競技場の近く。

地元の住民によると、午前4時半(日本時間午後0時半)前から銃撃戦が始まった。容疑者が潜伏していたとみられるアパートの住人は「弾丸が飛び交い、レーザービームが照射されるのが窓から見えた。爆発が起きアパート全体が揺れた」と語った。急襲で警官3人と通行人1人が銃撃で負傷した。

仏当局は13日の事件に関与して死亡した7人のうち5人の身元を確認。警察は、襲撃に直接関わった主犯格を含む男2人が逃亡中とみている。

サンドニの住民1人は記者団に対し、当局が急襲したアパートを友人に頼まれて2人に貸したとし、「数日間という約束だったが、(貸した)相手は知らなかった。頼まれたから手助けしたが、テロリストだったとは」と語った。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、トランプ氏の新たな鉄鋼関税

ワールド

トランプ政権のICC制裁、カーン主任検察官が最初の

ワールド

インド首相、訪米前に関税引き下げ検討 貿易戦争回避

ワールド

イスラエル軍、警戒態勢引き上げ ハマスは人質解放を
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「だから嫌われる...」メーガンの新番組、公開前から大炎上の納得理由
  • 2
    極めて珍しい「黒いオオカミ」をカメラが捉える...ポーランドで発見
  • 3
    メーガン妃の最新インスタグラム動画がアメリカで大反発を買う...「イメージアップを図るため」
  • 4
    iPhoneで初めてポルノアプリが利用可能に...アップル…
  • 5
    研究者も驚いた「親のえこひいき」最新研究 兄弟姉…
  • 6
    36年ぶりの「絶頂シーン」...メグ・ライアンの「あえ…
  • 7
    Netflixが真面目に宣伝さえすれば...世界一の名作ド…
  • 8
    イスラム×パンク──社会派コメディ『絶叫パンクス レ…
  • 9
    ウクライナ戦争終結めぐる「見返り要求」に、ゼレン…
  • 10
    世界のパートナーはアメリカから中国に?...USAID凍…
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギー不足を補う「ある食品」で賢い選択を
  • 3
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 4
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    戦場に響き渡る叫び声...「尋問映像」で話題の北朝鮮…
  • 7
    Netflixが真面目に宣伝さえすれば...世界一の名作ド…
  • 8
    研究者も驚いた「親のえこひいき」最新研究 兄弟姉…
  • 9
    メーガン妃の最新インスタグラム動画がアメリカで大…
  • 10
    「嫌な奴」イーロン・マスクがイギリスを救ったかも
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 5
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 8
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 9
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 10
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中