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パリ同時攻撃で死者120人以上、仏大統領が非常事態宣言
11月13日、仏パリで銃撃や爆発があり、検察当局によれば少なくとも120人が死亡した。銃撃が発生したレストラン現場近くの様子(2015年 ロイター/Philippe Wojazer)
[パリ 14日 ロイター] - フランスのパリで13日夜、銃撃や爆弾などによるレストラン、コンサートホール、スタジアムなどへの複数の襲撃が市内各地でほぼ同時に発生、少なくとも120人が死亡した。オランド大統領は前例のないテロ行為と非難、非常事態を宣言した。
当局によると、パリ中心部のバタクラン劇場では、ロックコンサートの最中に4人が観客に向かって銃を乱射、少なくとも87人が死亡した。その後治安部隊に制圧されたという。
このほか5カ所が攻撃され40人程度が死亡したという。このうちオランド大統領や独外相が観戦して独仏親善試合が行われていたサッカースタジアムの外では2人での自爆攻撃とみられる爆発があった。
パリ市当局によると、少なくとも120人が死亡。犯人5人は「制圧した」という。警察は「テロリストは、(コンサートホールに)押し入る前に複数のレストランのテラス席に向かって銃撃した」としている。
オランド大統領はフランス全土に非常事態を宣言、国境を封鎖した。逃亡中の犯人がいるかどうかは明らかになっていない。
乱射が起きたホールでは米カリフォルニアのロックグループ、イーグルス・オブ・デス・メタルのコンサートが開かれていたが、目撃者によると犯人はイスラム教の唱えとフランスのシリア空爆への参加を非難するスローガンを叫んでいたという。
オランド大統領はトルコでの20カ国・地域首脳会議(G20)への参加を取りやめた。
現場の状況から組織的な犯行であるのは明らかで、西側の治安当局筋はイスラム系武装勢力が関与しているとの見方を示している。フランスは米国とともに、シリアやイラクで過激派組織「イスラム国」への空爆に参加している。
パリでは今月下旬から国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)の開催を控え、テロに対する警戒を強めており、今回の攻撃による衝撃は大きい。
オバマ米大統領は「罪のない市民を怯えさせる卑劣な行為がまた発生した」として攻撃を非難。フランスに対し必要なあらゆる支援を提供していく考えを表明した。
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