オバマ米大統領、キーストーンパイプライン建設計画を却下

　１１月６日、オバマ米大統領は「キーストーンＸＬパイプライン」の建設計画を却下した。会見するオバマ氏（中央）とバイデン副大統領（左）、ケリー国務長官（右）。（２０１５年　ロイター／Kevin Lamarque）

［ワシントン／カルガリー（加アルバータ州）　６日　ロイター］ - オバマ米大統領は、カナダから米テキサス州に原油を運ぶ「キーストーンＸＬパイプライン」の建設計画を却下した。

大統領は会見で「パイプラインは長期的に米経済に意義ある貢献をもたらせない」とし、ガソリン価格の値下がりやエネルギー安全保障の向上は期待できないと述べた。

７年以上も建設に反対していた環境団体にとっては勝利となったほか、今月下旬に開幕する第２１回国連気候変動枠組み条約締約国会議（ＣＯＰ２１）で米国の立場を強めそうだ。

建設を申請したカナダのエネルギー企業、トランスカナダは、大統領の決定を受けて、あらゆる選択肢を見直す考えを示した。