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OPEC非加盟国、来年は24年ぶりの大幅な減産に=IEA

2015年09月11日(金)20時12分

[ロンドン 11日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)によると、原油価格の下落で米国など石油輸出国機構(OPEC)非加盟国の原油生産は来年、24年ぶりの大幅な減少となる見通し。IEAは月報で、今年の世界的な石油需要は、価格下落により5年ぶり高水準になると予測した。

価格下落で米国、ロシア、北海油田などOPEC非加盟国は高コストでの生産削減を余儀なくされ、このため来年は日量50万バレルの産出減少につながるとIEAは指摘。これはソ連崩壊の影響で100万バレル減となった1992年以来の大幅な減少になる。

今年の世界的な石油需要の伸びは日量170万バレル(1.8%)と5年ぶりの大きな伸びとなり、2016年には同140万バレルの伸びとなる見通し。昨年は日量80万バレルと5年ぶりの小幅な伸びにとどまった。

IEAによると、この結果OPECへの依存が強まり、2016年にはOPEC諸国で日量3130万バレルの産出が必要とし、前回見通しから同50万バレル上方修正した。

中国からの需要は戦略石油備蓄への対応もあって維持されるとし、16年の需要の伸びは3%を超えると見通している。

ロイター
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