利上げは考えず、今後も刺激型の金融政策に＝ＮＺ中銀総裁補

［ウェリントン　２３日　ロイター］ - ニュージーランド準備銀行（中央銀行、ＲＢＮＺ）のマクダーモット総裁補は２３日、インフレ上昇圧力は依然として小さく、現時点では政策金利の引き上げは考えていないと述べた。また、今後も景気刺激型の金融政策が続くとの見方を示した。

講演で「金融引き締めを検討する前に、設備稼働率の上昇、労働市場がタイト化している、あるいはタイト化しつつある兆候、インフレ率の大幅な上昇を確認する必要がある」と述べた。

２０日発表された第１・四半期の消費者物価指数（ＣＰＩ）上昇率は前年比０．１％で、１５年ぶりの低水準。中銀が目標とする２％前後を大幅に下回った。これにより、金利は来年にかけ据え置かれるとの観測が広がった。