ロシア、ＥＵ向けガス価格は今年最大35％下落─経済発展省＝報道

［モスクワ　１３日　ロイター］ - １３日付のロシア経済紙ベドモスチが伝えた同国経済発展省の見通しによると、大半の欧州連合（ＥＵ）加盟国向けのロシア産ガス価格は、原油安を反映して２０１５年に最大３５％下落する。

国営天然ガス独占企業ガスプロムが「遠い外国」と定義する国への平均販売価格は１０００立方メートル当たり約２２２ドルとなる可能性がある。同社は遠い外国について、リトアニア、ラトビア、エストニアを除くＥＵ加盟国と、トルコとしている。

ガスプロムの収入の半分以上は欧州向け販売によるもの。同社はロシア国内総生産（ＧＤＰ）の約８％を稼いでいる。同社の長期供給契約におけるガス価格は、６─９カ月遅れて原油価格を反映する。国際原油価格は供給過剰などにより、昨年６月から今年１月に約６０％下落した。