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米スーパー・マイクロ、1―3月期業績見通しを下方修正

2025年04月30日(水)11時43分

4月29日、米サーバー大手スーパー・マイクロ・コンピューターは、第3・四半期(2025年1―3月)の売上高と利益の見通しを引き下げた。写真は同社ロゴ。台北で2023年5月撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)

[29日 ロイター] - 米サーバー大手スーパー・マイクロ・コンピューターは29日、第3・四半期(2025年1―3月)の売上高と利益の見通しを引き下げた。顧客の代金支払いの遅れが理由。発表を受けて人工知能(AI)関連投資がしぼむとの懸念が広がり、同社の株価は一時16%急落した。

同社は「顧客のプラットフォーム選定の遅れ」により売り上げが第4・四半期にずれ込んだとして、第3・四半期の暫定的な売上高見通しを従来の50億─60億ドルから45億─46億ドルへと下方修正した。調整後1株当たり利益の見通しも従来の0.46─0.62ドルから0.29─0.31ドルへと引き下げた。

スーパー・マイクロはかつてAI関連で最大の注目銘柄だったが、会計処理を巡る混乱から上場廃止の可能性が浮上し、顧客や投資家からの信頼が傷付いた。また投資家の間ではトランプ米大統領の高関税政策で世界経済が減速するとの懸念が高まり、AI関連投資に懐疑的な見方が強まっている。

一方、スーパー・マイクロの業績見通し下方修正は社内の問題が主因で、一部の顧客はスーパー・マイクロから取引先を変更しているため、デルやヒューレット・パッカード・エンタープライゼズなど競合他社にとってはむしろ追い風になっているとの見方も一部にある。

ロイター
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