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米ファイザー第1四半期は8%減収、コロナ薬大幅減 コスト圧縮へ

2025年04月30日(水)09時53分

 4月29日、米製薬大手ファイザーが発表した第1・四半期決算は、新型コロナウイルス治療薬「パクスロビド」の販売減少などで、売上高が前年比8%減の137億2000万ドルとなった。2022年5月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Bhanvi Satija Michael Erman

[29日 ロイター] - 米製薬大手ファイザーは29日に発表した第1・四半期決算は、新型コロナウイルス治療薬「パクスロビド」の販売減少などで、売上高が前年比8%減の137億2000万ドルとなった。

アナリスト予想の139億1000万ドルを下回った。ただ、コスト削減などにより、調整後の1株利益は0.92ドルとアナリスト予想を0.26ドル上回った。

アルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は、今後3年間は主力製品の特許切れが迫っているため売上高は大きくは伸びないが、収益は伸びるとの見方を示した。

同社は通期の売上高予想を610億─640億ドル、調整後の1株利益を2.80─3.00ドルに維持し、この日の株価は3.2%高で終えた。

また、予想されるトランプ政権による医薬品関税の影響を緩和するため、一部生産を米国にシフトするなど対策を検討していると述べた。同社は米国内に10の製造拠点と2つの配送センターを持ち、約1万人を雇用している。

さらに、コスト削減策により2027年末までに約77億ドルの削減を見込むと明かした。研究開発費5億ドルの追加削減などが含まれるという。

パクスロビドの売上高は4億9100万ドルで、アナリストの予想7億9430万ドルを大きく下回った。

ロイター
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