ニュース速報
ビジネス

米政権、中・大型トラック輸入巡り調査開始 追加関税検討へ

2025年04月24日(木)11時38分

 4月23日、米商務省は米国への中型と大型のトラックと関連部品の輸入が国家安全保障に与える影響について調査を開始すると発表した。写真は商務省のロゴ。3月、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Ken Cedeno)

David Shepardson

[ワシントン 23日 ロイター] - 米商務省は23日、米国への中型と大型のトラックと関連部品の輸入が国家安全保障に与える影響について調査を開始すると発表した。

通商拡大法第232条に基づいた調査で、作業用トラック、バス、バン、その他の大型車両に新たな関税を課す根拠となる可能性がある。

これらのトラックの米国への輸出はメキシコが最大。1月発表の米調査によると、メキシコからのこれら大型車両の輸入は2019年以降3倍に増加しており、カナダと日本も主要な輸出国となっている。

商務省は、トラックとトラック部品の国内生産が国内需要をどの程度満たせるかや、少数の供給業者からのトラックとトラック部品の米国への輸入の集中度について5月中旬までパブリックコメントを募集する。また、「外国の不公正な貿易慣行と国家が支援する過剰生産」による価格への影響についても意見を求める。

トランプ大統領は今月、小型車両に25%の関税を課し、遅くとも5月3日までに輸入自動車部品に25%の関税を課すと発表した。米自動車業界団体の連合は22日付の書簡で、大統領に輸入自動車部品に追加関税を賦課しないよう要請した。

米国際貿易局によると、メキシコにはバス、トラック、トラクタートラックのメーカーと組立業者が14社、エンジンメーカーが2社ある。

メキシコは世界有数のトラクタートラック輸出国で、その95%が米国向けとなっている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日産、米国でセダンEV2車種の開発計画を中止 需要

ビジネス

トランプ関税で「為替含め市場不安定」、早期見直しを

ワールド

中国は自由貿易を支持する─G20会合で人民銀総裁=

ワールド

世銀、インド成長率予想を6.3%に下方修正 世界的
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負かした」の真意
  • 2
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学を攻撃する」エール大の著名教授が国外脱出を決めた理由
  • 3
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 4
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初…
  • 5
    日本の10代女子の多くが「子どもは欲しくない」と考…
  • 6
    アメリカは「極悪非道の泥棒国家」と大炎上...トラン…
  • 7
    【クイズ】世界で最もヒットした「日本のアニメ映画…
  • 8
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?.…
  • 9
    トランプの中国叩きは必ず行き詰まる...中国が握る半…
  • 10
    【クイズ】世界で1番「iPhone利用者」の割合が高い国…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇した「透けレギンス」投稿にネット騒然
  • 4
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初…
  • 5
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 6
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 7
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 8
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はど…
  • 9
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 10
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中