仏総合PMI、4月速報47.3に低下 サービス業が悪化

4月23日、S&Pグローバルがまとめた4月のフランスのHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は47.3と、前月の48.0から低下し、好不況の分かれ目となる50を8カ月連続で下回った。パリ近郊ラデフォンスで1月撮影(2025年 ロイター/Sarah Meyssonnier)
[パリ 23日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた4月のフランスのHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は47.3と、前月の48.0から低下し、好不況の分かれ目となる50を8カ月連続で下回った。
サービス部門が一段と縮小した。
サービス部門PMIは47.9から46.8に低下。2カ月ぶりの低水準だった。新規事業の減少ペースが2020年11月以来の高水準だった。
製造業PMIは48.2で、前月の48.5から低下。ただ、製造業の生産指数は48.6から50.3に上昇し、35カ月ぶりの高水準となった。
製造業の生産は上向いたものの、全体の見通しは依然厳しい。企業は将来の生産に悲観的な見方を示しており、事業見通し指数は約5年ぶりの低水準となった。
ハンブルグ商業銀行のジュニアエコノミスト、ヨナス・フェルドフーセン氏は「前月から若干低下したものの、データは予想したほど悲惨なものではなかった」とした上で「受注状況は大幅に悪化しており、今後の事業見通しも拡大と縮小の分かれ目を下回っている」と述べた。
外需の減少ペースは22年8月以来の低水準だったが、内需が著しく低迷した。これを受け、受注残の処理が進み、製造業の受注残が約2年ぶりに横ばいとなった。
価格圧力は緩和した。投入コストの上昇ペースは今年最低。産出価格は3カ月ぶりに低下した。