日米、貿易協定の暫定枠組みで合意に近づく 重要課題先送り=関係筋

日米両国は貿易に関する暫定的な協定の締結に近づいているが、最大の懸案の多くは先送りされていると、関係者が匿名を条件に明らかにした。写真は、赤澤経済再生担当大臣。4月18日、東京で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Trevor Hunnicutt
[22日 ロイター] - 日米両国は貿易に関する暫定的な協定の締結に近づいているが、最大の懸案の多くは先送りされていると、関係者が匿名を条件に明らかにした。
こうした暫定的な枠組みは、両国が貿易関係で直面している最も厄介な問題に対処するものではなく、最終的な合意に至らない可能性もあるという。
トランプ米大統領は16日、関税を巡り日本の当局者と会談し、「大きな進展」があったと表明した。
日米貿易交渉には非関税障壁や為替に関する議論が含まれる見通しだ。
加藤勝信財務相は今週、ワシントンを訪問し、ベッセント米財務長官と為替を巡る課題を協議する。
トランプ氏は日本に対して24%の相互関税を課したが、他の関税措置と同様に7月上旬まで一時停止されている。一方、一律10%の基本関税や自動車への25%の関税は維持されている。