ユナイテッド航空、第2四半期見通し予想下回る 景気後退リスク警告

米航空大手ユナイテッド航空は15日、米経済が景気後退(リセッション)に陥れば、通年業績見通しが下振れリスクにさらされると警告した。第2・四半期の利益見通しも市場予想に届かなかった。2019年12月撮影(2025年 ロイター/Chris Helgren)
Rajesh Kumar Singh
[シカゴ 15日 ロイター] - 米航空大手ユナイテッド航空は15日、米経済が景気後退(リセッション)に陥れば、通年業績見通しが下振れリスクにさらされると警告した。第2・四半期の利益見通しも市場予想に届かなかった。
ユナイテッドが発表した4─6月期の調整後の1株当たり利益見通しは3.25─4.25ドル。中央値(3.75ドル)はLSEGがまとめたアナリスト予想平均の3.93ドルを下回った。
ユナイテッドは1月、2025年の調整後1株当たり利益は11.50─13.50ドルになると予想。需要環境が安定し、燃料価格が現在の水準付近にとどまれば、この予想を達成できるとの見方を示したものの、米経済が景気後退に陥れば5%の減収につながるとし、その結果、通年の調整後1株当たり利益は7─9ドルに下押しされるとの試算を示した。
他の米航空会社では、デルタ航空が9日、米国の関税措置で経済の先行き不透明感が高まり、旅行需要が「ほぼ停止」しているとして、通期業績見通しを下方修正している。