米建設支出、2月は前月比0.7%増 予想上回る

米商務省が1日発表した2月の建設支出(季節調整済み)は年率換算で前月比0.7%増加した。写真は3月、カリフォルニア州アーバインで撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)
[ワシントン 1日 ロイター] - 米商務省が1日発表した2月の建設支出(季節調整済み)は年率換算で前月比0.7%増加した。住宅ローン金利が年初の高水準から低下して一戸建て住宅建設が伸び、市場予想の0.3%増を上回った。ただ、米政権の関税措置による影響を受ける可能性がある。
1月は前月比0.5%減と、前回発表の0.2%減少から下方修正された。前年比で2.9%増加した。
2月の民間部門の建設支出は前月比0.9%増加。住宅建設は1.3%増。うち新築一戸建て住宅は1.0%増えた一方、集合住宅は横ばいだった。
オフィスや工場など民間非住宅建設は0.4%増加した。
公共部門の建設支出は0.2%増。州・地方政府は0.4%増。一方、連邦政府は1.6%減少した。
トランプ米政権は、中国からの輸入品への関税を20%に引き上げたほか、貿易相手国に対する25%の鉄鋼・アルミニウム関税を発効させた。輸入木材にも追加関税が課される可能性がある。
全米住宅建設業者協会は「建設業者は最近の関税措置によるコストへの影響は、住宅1戸当たり9200ドルになると見積もっている」としている。