独連銀総裁「過度の楽観禁物」、ＥＣＢインフレ目標回帰向け

ＥＣＢ理事会メンバーのナーゲル独連邦銀行総裁は、ユーロ圏諸国でみられる足元のインフレ率データに勇気づけられているとの認識を示した。２０２３年、ニコシアで撮影（２０２５年　ロイター/Yiannis Kourtoglou）

［ベルリン　２８日　ロイター］ - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのナーゲル独連邦銀行（中銀）総裁は２８日、ユーロ圏諸国でみられる足元のインフレ率データに勇気づけられているとの認識を示した。同時に、ＥＣＢがインフレ２％目標への回帰に取り組む中、過度の楽観論には注意が必要との見方を示した。

ナーゲル氏はフランクフルトでのイベントで、「（インフレ対策の）ラストマイルは慎重さを要する区間でもある」と指摘。

その上で、目標が手の届くところにあると、過度の楽観主義に陥る傾向がよく見られるとし「こうした見方に警告を発したい」と警戒感を示した。