英サービスPMI、3月速報値7カ月ぶり高水準 製造業は悪化

S&Pグローバル/CIPSがまとめた3月の英国の購買担当者景気指数(PMI)速報値は、サービス部門PMIが53.2となり、2月の51.0から上昇、7カ月ぶりの高水準を記録した。ロンドンのレストランで昨年8月撮影。(2025年 ロイター/Hannah McKay/File Photo)
[ロンドン 24日 ロイター] - S&Pグローバル/CIPSがまとめた3月の英国の購買担当者景気指数(PMI)速報値は、サービス部門PMIが53.2となり、2月の51.0から上昇、7カ月ぶりの高水準を記録した。26日に春季財政報告を控えるリーブス財務相にとって、好材料となった。
一方、製造業PMIは2月の46.9から18カ月ぶりの低水準となる44.6に低下した。トランプ米大統領の関税に端を発する世界的な貿易戦争への懸念が、今後の生産見通しを押し下げた。製造業の輸出販売は2023年8月以来の大幅な落ち込みとなった。
サービス業と製造業を合わせた総合PMIは50.5から52.0に上昇、6カ月ぶりの高水準だった。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は、この調査結果を踏まえると、第1・四半期の英経済成長率はわずか0.1%にとどまる見通しだと述べた。
4月に予定されている雇用主への課税額の引き上げと、来月には最低賃金も7%近く上昇することを見越して、企業は再び人員削減に踏み切った。ただ、人員削減のペースは2月から顕著に鈍化した。