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ロシア中銀、金利据え置き インフレ高止まりで今後は利上げも

2025年03月22日(土)00時56分

ロシア中央銀行は21日の理事会で、主要政策金利を21%に据え置くことを決定した。インフレ圧力は低下傾向にあるものの依然高止まりしていることから、今後さらなる利上げの可能性もあるとの見方を示した。写真はモスクワのロシア中央銀行(2025年 ロイター/Maxim Zmeyev)

Elena Fabrichnaya Gleb Bryanski

[モスクワ 21日 ロイター] - ロシア中央銀行は21日の理事会で、主要政策金利を21%に据え置くことを決定した。インフレ圧力は低下傾向にあるものの依然高止まりしていることから、今後さらなる利上げの可能性もあるとの見方を示した。

中銀は声明で「金融引き締め政策により、2026年にインフレ率を目標水準に戻すために必要な地合いが整うと見込んでいる」と表明。

同時に、ディスインフレの動向がインフレ目標の達成を確実にするものでなければ、政策金利の引き上げも検討するとの姿勢を示した。

今週序盤にロイターがまとめたアナリスト調査では、29人全員が政策金利の据え置きを予想していた。また、多くのアナリストが、より軟化した表現や今後の利下げ時期に関するヒントを期待していた。

アルファ銀行のナタリヤ・オルロワ氏は決定発表後、「中銀のシグナルは弱くなったものの、市場参加者が期待していたほどではなかった」との見方を示した。

中銀は金融政策の結果、実質国内総生産(GDP)が24年の4.1%から25年には1─2%に低下すると予想。一方、ロシア政府は25年のGDP成長率は2.5%とみている。

ロイター
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