中国の精油会社、米政府によるイラン石油取引関連制裁で初めて対象に

3月20日、米政府は、イラン産原油取引に絡む新たな制裁を発表した。写真は、米財務省ビルの同省ロゴ。2023年1月、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ワシントン 20日 ロイター] - 米政府は20日、イラン産原油取引に絡む新たな制裁を発表した。トランプ政権発足以降4回目の措置で、「ティーポット」と呼ばれる中国の独立系石油精製会社が初めて制裁対象になった。
制裁を科されたのは山東寿光魯清石化公司。ベッセント財務長官はX(旧ツイッター)への投稿で「イラン産原油を購入しているいわゆるティーポットは、世界で最も有力なテロのスポンサーとしてイエメンの(親イラン武装組織)フーシ派の主たる支援者であるイランの権力体制に一番の経済的な命綱を提供している」と述べた。
国務省の報道官は、山東寿光魯清石化公司がフーシ派に関係する船から原油を買ったと説明した。
財務省はこのほか、イラン産原油数百万バレルの中国向け輸送に関与したとされる12の団体と8隻の船舶を制裁対象としている。