ヘッジファンド、米株ポジション再び積み上げ 世界的に弱気優勢

3月17日、 世界的なヘッジファンドは先週、ウォール街の主要株価指数が大幅に値を下げたことを受けて、米国株をポートフォリオに再び追加し始めた。ウオール街で2019年9月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
Carolina Mandl
[ニューヨーク 17日 ロイター] - 世界的なヘッジファンドは先週、ウォール街の主要株価指数が大幅に値を下げたことを受けて、米国株をポートフォリオに再び追加し始めた。
ゴールドマン・サックスのノートによると、ヘッジファンドは7日と10日に米国株のポジションを解消した後、13日までエクスポージャーを増やした。
ヘッジファンドは米国株についてロングとショートの両方を増やしたほか、先週の世界的なポートフォリオはショートの方が比較的増加しており、より弱気になったという。JPモルガンも別のノートで同じ傾向を明らかにしている。
ゴールドマンは、ポートフォリオマネジャーらは欧州とアジアの両方で引き続きリスクを減らしていると付け加えた。欧州株はこの5年余りで最速のペースで売り越され、アジアの新興国市場も同様だったという。
ヘッジファンドの再始動にはさまざまな理由があり、一部の投資家は割安銘柄を探す一方で、株価がさらに下落するという賭けも強めた。
JPモルガンによると、CTA(コモディティー・トレーディング・アドバイザー)として知られるトレンドフォロー型ヘッジファンドは米国株でネットショートとなっている。