ニュース速報
ビジネス

仏中銀、25・26年経済成長予想を下方修正 貿易摩擦が輸出に打撃

2025年03月13日(木)10時39分

 3月12日、フランス銀行(中央銀行、写真)は、四半期見通しを発表し、貿易摩擦が輸出品の需要に悪影響を与え、今年と来年は国内経済が従来予想より減速すると予想した。2024年9月、パリで撮影(2025年 ロイター/Abdul Saboor)

[パリ 12日 ロイター] - フランス銀行(中央銀行)は12日、四半期見通しを発表し、貿易摩擦が輸出品の需要に悪影響を与え、今年と来年は国内経済が従来予想より減速すると予想した。

今年の成長率予想を前回の0.9%から0.7%に下方修正した。昨年の実績は1.1%だった。

中銀は、トランプ米大統領による関税の脅威に伴う経済的不確実性から今年の成長見通しが0.1%ポイント押し下げられたと推定。「われわれの予想は、(対中関税引き上げ以外の)トランプ政権の関税措置に伴う不確実な状況を考慮している」と説明した。

ただフランスの輸出は米市場へのエクスポージャーが低く、脅威が実際の関税引き上げに発展した場合でも他の欧州連合(EU)諸国より影響が小さい見込みだとした。

今後については、企業投資の改善を背景に2026年の成長率が1.2%(1.3%から下方修正)、27年は1.3%(修正なし)になるとの予想を示した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日銀、米経済の不確実性を警戒 3月会合は現状維持の

ワールド

台湾中銀、CPI上昇率1.5%割れなら利下げ検討=

ワールド

米石油大手幹部、トランプ氏と来週面会 関税やLNG

ワールド

インドネシア財政収支、1─2月は対GDP比0.13
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
2025年3月18日号(3/11発売)

3Dマッピング、レーダー探査......新しい技術が人類の深部を見せてくれる時代が来た

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 2
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「腸の不調」の原因とは?
  • 3
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 4
    SF映画みたいだけど「大迷惑」...スペースXの宇宙船…
  • 5
    株価下落、政権幹部不和......いきなり吹き始めたト…
  • 6
    【クイズ】ウランよりも安全...次世代原子炉に期待の…
  • 7
    トランプ第2期政権は支離滅裂で同盟国に無礼で中国の…
  • 8
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 9
    113年間、科学者とネコ好きを悩ませた「茶トラ猫の謎…
  • 10
    「トランプの資産も安全ではない」トランプが所有す…
  • 1
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやステータスではなく「負債」?
  • 2
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 3
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 4
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
  • 5
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 6
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「…
  • 7
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 8
    「これがロシア人への復讐だ...」ウクライナ軍がHIMA…
  • 9
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 10
    113年間、科学者とネコ好きを悩ませた「茶トラ猫の謎…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中