米アーティザン、セブン社外取2人の辞任は「機能不全の兆候」

米ファンド、アーティザン・パートナーズは12日付の文書で、出資するセブン&アイ・ホールディングスの社外取締役2人が辞任したことについて、同社が「機能不全」に陥っている兆候であり、取締役会の機能をさらに損ねることになるとの見方を示した。写真は、携帯画面に表示されたセブン&アイ・ホールディングスのロゴ。2月11日、ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニカ市で撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[12日 ロイター] - 米ファンド、アーティザン・パートナーズは12日付の文書で、出資するセブン&アイ・ホールディングスの社外取締役2人が辞任したことについて、同社が「機能不全」に陥っている兆候であり、取締役会の機能をさらに損ねることになるとの見方を示した。
セブンは12日、ジェニファー・シムズ・ロジャーズ氏とエリザベス・ミン・マイヤーダーク氏が取締役を辞任すると発表。11日付で、本人からの申し出によるものとした。両氏とも2022年から社外取締役を務めていた。
アーティザンは、日本ではコーポレートガバナンス(企業統治)における社外取締役の重要性に関する認識が浸透しつつあるとし、社外取が健全なガバナンスに寄与することで経営の客観性や説明責任の強化が可能になり、意思決定が改善し、株主利益の保護につながると指摘。ここ数年で取締役会の決定が複数の取締役の辞任を招いた上場企業は世界的に2社しかなく、その一つがセブンだとした。その上で、セブンの株主は経営陣の責任を問うべきだとした。