米メーシーズ、第4四半期利益が予想超え 関税影響で通期見通し低調

3月6日、米百貨店メーシーズが発表した第4・四半期決算は、調整後1株利益が1.80ドルとなり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の1.53ドルを上回った。写真はメーシーズで買い物をする人々。米ニューヨーク、マンハッタンで2月撮影(2025 ロイター/Jeenah Moon)
[6日 ロイター] - 米百貨店メーシーズが6日発表した第4・四半期決算は、調整後1株利益が1.80ドルとなり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の1.53ドルを上回った。売上高は前年同期比4.3%減の77億7000万ドルで、アナリスト予想の78億7000万ドルに届かなかった。
2025年通期純売上高については210億─214億ドルと予想し、アナリスト予想の218億1000万ドルを下回った。調整後1株利益は2.05─2.25ドルを見込み、アナリスト予想(2.31ドル)に届かなかった。
トランプ米政権が輸入関税などの貿易制限措置を導入したことで米国の個人消費が減少し、米小売り企業全般が格闘している状況を反映している。メーシーズは自社ブランド商品のかなりの部分を中国から調達している。
トニー・スプリング最高経営責任者(CEO)は決算発表後の電話会見で「消費者が近いうちに安堵感を覚えることはないだろう」と述べた。同社幹部らは、第1・四半期中はインフレと関税の圧力が続くと予想している。