日産、11日の取締役会で内田社長の後任案を議論=関係者

日産自動車は3月11日に取締役会を開き、内田誠社長の交代案や新たな経営体制を協議する。写真は同社のロゴ。オランダ・アーネムのディーラーで2月撮影(2025年 ロイター/Piroschka van de Wouw)
Maki Shiraki Daniel Leussink Norihiko Shirouzu
[東京 7日 ロイター] - 日産自動車は11日に取締役会を開き、内田誠社長の交代案や新たな経営体制を協議する。関係者4人が明らかにした。内田氏を巡っては、業績悪化の責任を取って退任すべきとの意見が社内である一方、後任候補として浮上している役員にも責任を問う声があり、議論がまとまらない可能性もある。
関係者のうち2人によると、後任候補には最高財務責任者(CFO)のジェレミー・パパン氏、最高企画責任者(CPO)のイヴァン・エスピノーサ氏らの名が浮上している。ただ、現体制の役員も業績悪化の責任を問われる立場にあるため、いずれも確実視されているわけではないという。
後任の社長は暫定的に就任する可能性があると、関係者の1人は話す。その場合、取締役会は正式な後任を探す時間をより多く確保できるとしている。
関係者のうち2人によると、日産は6日、社長人事案を協議する指名委員会を開催。うち1人によると、その後に臨時役員会も開いた。指名委員会は6日の取締役会に人事案を提示する見通し。
日産広報はロイターの取材にコメントを控えた。
(白木真紀、ダニエル・ルーシンク、白水徳彦 編集:久保信博)