米ギャップの11─1月決算、売上高と利益が市場予想上回る

3月6日、米カジュアル衣料大手ギャップが発表した2024年度第4・四半期(25年2月1日までの3カ月)決算は、売上高と利益が市場予想を上回った。写真は、ギャップの店舗入り口。2015年6月、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
[6日 ロイター] - 米カジュアル衣料大手ギャップが6日発表した2024年度第4・四半期(25年2月1日までの3カ月)決算は、売上高と利益が市場予想を上回った。リチャード・ディクソン最高経営責任者(CEO)の経営再建戦略が、年末商戦期に「オールドネイビー」や「バナナ・リパブリック」といった主力ブランドに顧客を引き寄せた。
第4・四半期の純売上高は41億5000万ドルとなり、LSEGが集計したアナリスト予想平均の40億7000万ドルを超えた。1株当たり利益は0.54ドルで、市場予想の0.37ドルを上回った。
オールドネイビーの既存店売上高は第4・四半期に前年同期比3%増加。第3・四半期は横ばいとなっていた。
バナナ・リパブリックの既存店売上高は第3・四半期に1%減少したが、第4・四半期は4%の増加に転じた。
ギャップは2025年度通期の純売上高を前年度比1─2%増とする見通しを示した。予想レンジの中央値はアナリスト予想より若干低い水準。
同社の決算発表資料によると、この業績見通しは、インフレや関税、サプライチェーン(供給網)の混乱、外国為替相場の変動といった現在のマクロ経済環境と消費支出への逆風を反映している。
イーマーケターのアナリスト、レイチェル・ウォルフ氏は「ギャップの比較的強気の販売見通しは、裁量的商品の販売には厳しい環境下でさえ、同社の経営再建の取り組みが結実し続けていることを示している」と述べた。
ギャップの株価は6日、通常取引終了後の時間外取引で一時、約15%上昇した。