仮想通貨の詐欺被害、24年は過去最高の可能性 AI悪用で=調査

2月14日、ブロックチェーン分析会社チェイナリシスによると、2024年の暗号資産(仮想通貨)に関連した詐欺の被害額が過去最高に達した可能性がある。マルタで2019年撮影(2025年 ロイター/Darrin Zammit Lupi)
Lisa Pauline Mattackal
[14日 ロイター] - ブロックチェーン分析会社チェイナリシスによると、2024年の暗号資産(仮想通貨)に関連した詐欺の被害額が過去最高に達した可能性がある。
チェイナリシスは「豚の食肉処理詐欺」の増加や、生成AI(人工知能)の悪用が要因になったと指摘した。
豚の食肉処理詐欺は、親密な関係を築いた上で投資に勧誘し、金銭をだまし取る手口。チェイナリシスが13日公表したリポートによると、この詐欺による24年の被害額は推計で約40%増加した。
仮想通貨に関連した詐欺全体の被害額は少なくとも99億ドルで、追加の被害報告があれば、過去最高の124億ドルに達する可能性があるという。
チェイナリシスの研究者は「仮想通貨関連の詐欺は巧妙化が進んでいる」と指摘した。詐欺を容易に低コストで行える要因として、豚の食肉処理詐欺をサポートするマーケットプレイスや生成AIの利用を指摘している。