豪ウエストパック銀、10-12月は増益 預金と融資が拡大

オーストラリアの大手銀行、ウエストパック銀行が17日発表した2025年度第1・四半期(24年10─12月)決算は、調整前の純利益が前年同期の15億豪ドルから17億豪ドル(10億8000万米ドル)に増えた。写真は同行のロゴ。2018年11月、シドニーで撮影(2025年 ロイター/David Gray)
[17日 ロイター] - オーストラリアの大手銀行、ウエストパック銀行が17日発表した2025年度第1・四半期(24年10─12月)決算は、調整前の純利益が前年同期の15億豪ドルから17億豪ドル(10億8000万米ドル)に増えた。預金と融資の総額が増え、増益につながった。
第1・四半期に国内の住宅ローンは2%増加、企業向け融資は3%増えた。
返済が90日以上遅れている延滞ローンが融資全体に占める比率は1.03%となり、昨年9月末時点から9ベーシスポイント(bp)低下した。
同行のアンソニー・ミラー最高経営責任者(CEO)は「生計費に対する圧力と高い金利は依然として一部の顧客に試練となっている一方、多くの企業はコスト圧力と需要の低迷に直面している」と指摘。ただ「インフレは和らぎ、オーストラリア準備銀行(中央銀行)はすぐにでも政策金利を引き下げる可能性がある。これが家計にある程度の支援を提供し、長期的には企業活動を支えるはずだ」と述べた。
純金利マージン(NIM)は昨年度下半期から2bp低下して1.81%となった。
同行はNIMの低下について、住宅ローンの激しい獲得競争が続く中での慎重な経営姿勢や預金構成の変化が影響したと説明した。