米ブリッジウォーター、テスラ株取得 他の超大型7銘柄の保有削減

米ヘッジファンド大手のブリッジウォーター・アソシエイツが2024年第4・四半期に米電気自動車(EV)メーカー、テスラの株式をポートフォリオに追加したことが規制当局に2月13日提出された書類で明らかになった。写真は同社のカレン・カーニオール・タンブール共同最高投資責任者(CIO)。2023年5月、ビバリーヒルズで撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米ヘッジファンド大手のブリッジウォーター・アソシエイツが2024年第4・四半期に米電気自動車(EV)メーカー、テスラの株式をポートフォリオに追加する一方、米株式市場の超大型7銘柄「マグニフィセント・セブン」でテスラ株以外の保有株を減らしたことが規制当局に13日提出された書類で明らかになった。
ブリッジウォーターはテスラの15万3589株を6200万ドルで取得した。
テスラの株価は今年に入ってから約13%下落し、昨年12月17日に付けた終値の過去最高値から26%超も下げた。しかし、昨年11月5日の米大統領選以降では30%超も上昇し、「政府効率化省(DOGE)」のトップに起用されたテスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏とトランプ大統領との親密な関係による恩恵を受けているとみられている。
一方でブリッジウォーターはマグニフィセント・セブンに含まれるアップル の保有株を40%減らして61万7203株とし、アマゾン・ドット・コムの保有株を35%弱削減。エヌビディア、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズ、アルファベットも17.3―26.4%減らしたが、これらはなお数億ドル相当に達する。
ブリッジウォーターのカレン・カーニオール・タンブール共同最高投資責任者(CIO)は投資家に最近宛てた書簡で、投資家らが人工知能(AI)銘柄に集中していることは「ポートフォリオ分散に重大な課題を生じさせている」と指摘していた。
ブリッジウォーターが提出した書類は売買の正確なタイミングを示しておらず、現在の保有状況を反映していない可能性がある。
ブリッジウォーターは、ポートフォリオの変更についてのコメント要請に直ちには応じなかった。