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アマゾン、加ケベック州から撤退 従業員が労組結成の事業拠点

2025年01月23日(木)08時56分

 1月22日、米アマゾン・ドット・コムは、カナダ・ケベック州から撤退すると発表した。メキシコ・テポストランで2023年12月撮影(2025年 ロイター/Gustavo Graf)

[22日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムは22日、カナダ・ケベック州から撤退すると発表した。これにより約1700人のフルタイム雇用が失われる形で、労組は反発し、連邦政府が不快感を表明した。

アマゾンはケベック州に展開する7カ所の物流拠点を向こう2カ月で段階的に引き払う方針。カナダでは、これらの拠点で働いている倉庫従業員だけが労組を結成している。

倉庫従業員は昨年5月、賃金への不満や医療制度、職場の安全確保措置などが十分でないとの理由で労組を立ち上げていた。

労組側は、アマゾンの撤退決定はビジネス上の合理性がなく、カナダで唯一労働者が組織化された倉庫を狙い撃ちしたものだと批判。同社による反労組・反組合員運動の一環で、州が制定している労働規約にも違反していると主張した。

連邦政府のシャンパーニュ・イノベーション・科学・産業相は、アマゾンのカナダ法人のトップに政府が幻滅し、不満を持っていると伝えたことを明らかにした。

アマゾンは今後のケベック州の事業について、2020年以前のように地元企業に配送サービスを委託する形式に戻すとしている。

ロイター
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