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NY外為市場=ドル上昇、中国人民銀が元安容認との報道が強材料

2024年12月12日(木)06時44分

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。米国の物価指標がが予想通りの内容となり、米連邦準備理事会(FRB)が来週17─18日まで開く連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを行うとの見方は強まった。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 11日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。米国の物価指標がが予想通りの内容となり、米連邦準備理事会(FRB)が来週17─18日まで開く連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを行うとの見方は強まった。一方、中国の政策当局が人民元安を容認する方向とのロイターの報道がドルの押し上げに寄与した。

11月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.7%上昇し、伸びは前月の2.6%から加速した。ただ労働市場の鎮静化と家賃の伸び鈍化を背景に、来週のFOMCでの利下げ実施に妨げとなる可能性は低い。

CMEのフェドウオッチによると、米CPIの発表を受けて来週FOMCで25ベーシスポイント(bp)の利下げが実施される確率は94%以上に上昇した。

バノックバーン・グローバル・フォレックス(ニューヨーク)のチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「市場は、FRBが来週利下げを行うと確信している」とし、「これほど高い確率が織り込まれているときに、FRBが市場の見方に逆らうことは非常にまれだ」と述べた。

主要通貨に対するドル指数は0.329%高の106.7となった。

アナリストらは、中国の政策当局がトランプ次期米大統領による通商関税引き上げに備え、2025年は人民元安を容認することを検討しているとの報道もドルの押し上げに寄与していると述べた。

ドルは対中国人民元 で0.3%高の7.2825元となった。

人民元の代理通貨として売られることが多い豪ドルは、0.11%安の0.6371米ドル、ニュージーランドドルは0.26%安の0.579米ドルとなった。

ドル/円は0.44%高の152.63円となった。米ブルームバーグは11日、日銀が追加利上げを急ぐ状況にはないと認識していると報じた。

カナダ銀行(中央銀行)は、主要政策金利を0.5%ポイント引き下げ3.25%とした。今後の利下げについてはより緩やかなペースになるという見通しを示した。

米ドル/カナダドル は1ドル=1.4156カナダドルとなった。

ユーロは0.34%安の1.0492ドル。スイスフランは対ドルで0.21%安の0.8846フラン。

ドル/円 NY午後4時 152.57/152.61

始値 152.55

高値 152.71

安値 151.93

ユーロ/ドル NY午後4時 1.0492/1.0493

始値 1.0502

高値 1.0537

安値 1.0481

ロイター
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