NY外為市場=ユーロ小幅上昇、仏内閣不信任案可決は織り込み済み
12月4日、終盤のニューヨーク外為市場では、ユーロ/ドルが取引時間中の高値からは下げたものの小幅上昇となった。2023年3月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 4日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ユーロ/ドルが取引時間中の高値からは下げたものの小幅上昇となった。フランス議会の内閣不信任案可決は広く予想されていた。米ドルはおおむね横ばい。韓国ウォンは上昇した。
ユーロ/ドルは1.0512ドルと、わずかに上昇。仏野党はバルニエ首相による緊縮型の2025年度予算案に反対し、左派連合と極右が一致して不信任案を提出していた。バルニエ首相は辞任する見通し。 マネーコープ幹部のユージン・エプスタイン氏は「現時点では、今後事態がどれほど悪化するかが問題となる。予算案がどの程度の期間、各政党の政治的利益を調整するための材料として使われるのか全く見通しが立っていない」と指摘した。
バルニエ内閣の辞職はフランスの政治危機を深めることになり、11月の米大統領選でトランプ氏が勝利して以来、急激に進むユーロ安にさらに圧力がかかる可能性がある。
ドル指数は106.33で横ばいとなった。この日に発表された経済データは、次回米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ予想を揺るがすものではなかった。 CMEのフェドウオッチによると、フェデラルファンド(FF)金利先物市場では25ベーシスポイント(bp)の利下げの可能性が78%に上昇した。前日には約73%だった。利下げの一時停止の可能性は22%に低下。前日は27%だった。
前日の市場で急落した韓国ウォンはいくらか値を戻した。ドル/ウォンは0.8%安の1413.6ウォンだった。ディーラーらによると、韓国中央銀行がこの日の取引開始時にドル売り/ウォン買い介入を実施した可能性がある。 ドル/円は0.6%高の150.52円となった。
ドル/円 NY終値 150.60/150.65
始値 150.89
高値 151.22
安値 150.00
ユーロ/ドル NY終値 1.0510/1.0512
始値 1.0504
高値 1.0544
安値 1.0473