ニュース速報
ビジネス

カナダGDP、第3四半期は1%成長 大幅利下げ観測高まる

2024年11月30日(土)02時17分

カナダ統計局は29日、2024年第3・四半期(7─9月)の国内総生産(GDP)成長率が年率換算で1.0%だったと発表した。2015年1月撮影(2024年 ロイター/Mark Blinch)

(誤字を修正して再送します)

[オタワ 29日 ロイター] - カナダ統計局は29日、2024年第3・四半期(7─9月)の国内総生産(GDP)成長率が年率換算で1.0%だったと発表した。市場予想とほぼ一致したものの、カナダ銀行(中央銀行)が予測した1.5%を下回ったため、金融市場では来月の大幅な利下げ観測が高まっている。

家計支出が0.9%増え、政府支出とともにプラス成長を支えた。

エコノミストらは、政府支出の増加と歴史的な人口増加による需要押し上げがなければ、カナダは他の主要7カ国(G7)の一部と同様に景気後退に陥っていたと指摘した。

カナダ中銀は、過去4回の会合で政策金利を計125ベーシスポイント(bp)引き下げて3.75%とした。

年間インフレ率が目標の2%に徐々に近づいており、カナダ経済の成長促進へと政策の焦点を移している。ただ利下げ実施にもかかわらず、成長の鈍さを懸念していた。

金融市場では、来月にカナダ中銀が50bpの利下げを決定するとの観測が発表前の31%から39%前後に高まった。25bpの利下げは、完全に織り込まれている。

9月のGDPの伸びは前月比0.1%となり、市場予想の0.3%を下回った。暫定推定では10月の成長率は0.1%となる見込み。

統計局は、第2・四半期(4─6月)の年率成長率については2.1%から2.2%に上方修正した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

豊田織機の非公開化報道、トヨタ「一部出資含め様々な

ビジネス

中国への融資終了に具体的措置を、米財務長官がアジア

ビジネス

ベッセント長官、日韓との生産的な貿易協議を歓迎 米

ワールド

アングル:バングラ繊維産業、国内リサイクル能力向上
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは? いずれ中国共産党を脅かす可能性も
  • 3
    トランプ政権の悪評が直撃、各国がアメリカへの渡航勧告を強化
  • 4
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは…
  • 5
    アメリカ鉄鋼産業の復活へ...鍵はトランプ関税ではな…
  • 6
    関税ショックのベトナムすらアメリカ寄りに...南シナ…
  • 7
    ロケット弾直撃で次々に爆発、ロシア軍ヘリ4機が「破…
  • 8
    ロシア武器庫が爆発、巨大な火の玉が吹き上がる...ロ…
  • 9
    ビザ取消1300人超──アメリカで留学生の「粛清」進む
  • 10
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 4
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 7
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 8
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 9
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 10
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中