NY外為市場=米ドル上昇・カナダドルなど下落、円は堅調
11月26日、 終盤のニューヨーク外為市場では、トランプ次期米大統領のカナダ、メキシコ、中国に対する関税政策の発表を受け、3通貨が対ドルで下落した。2016年1月撮影(2024年 ロイター/Jason Lee)
[ニューヨーク 26日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、トランプ次期米大統領のカナダ、メキシコ、中国に対する関税政策の発表を受け、3通貨が対ドルで下落した。
円は対ドルで堅調に推移し、ドル/円は0.57%安の153.33円となった。
午後の取引で、ドルは対メキシコぺソで2.5%超上昇し、2022年7月以来の高値を付けた。終盤では1ドル=20.685ペソ。
メキシコのシェインバウム大統領は、トランプ氏が関税を課す方針を示したことについて、インフレを悪化させ雇用を奪うと危機感を表明した。
ドルは対カナダドルで一時1.5%超上昇し、4年半ぶりの高値を付けた。終盤では0.61%高の1.41カナダドルとなった。
スコシアバンク(トロント)の主任FXストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は、「カナダドルは、実際にはある程度安定している。下げが最も大きいのは依然として、対米ドルで約2%下落したメキシコぺソペソだ」と述べた。
ドルは中国人民元に対しても7月30日以来の高値まで上昇し1ドル=7.2631元となった。
ユーロは、午前中は安定して推移していたものの、終盤では0.33%安の1.0459ドルとなった。
市場では、27日に予定される個人消費支出(PCE)価格指数の発表に注目が集まる。
主要通貨に対するドル指数は107.15となった。25日終盤は106.86だった。
豪ドル/米ドルは、0.83%安の0.6448米ドル。序盤には、0.6434米ドルと3カ月ぶり安値に沈んだ。豪ドルは人民元に代わる流動性の高い通貨として売買されることが多い。
トランプ次期米大統領は25日、就任初日にメキシコとカナダからの全ての輸入品に25%の関税を課し、中国からの輸入品に追加で10%の関税を課すと表明した。
暗号資産(仮想通貨)ビットコインは9万1738ドルと、先週記録した最高値の9万9830ドルを大きく下回った。節目となる10万ドルを前にした利益確定売りに押されたとみられる。
ドル/円 NY終値 153.10/153.11
始値 153.77
高値 153.81
安値 153.00
ユーロ/ドル NY終値 1.0486/1.0490
始値 1.0513
高値 1.0544
安値 1.0458