USMCAで「他の選択肢検討も」、メキシコ次第とカナダ首相
カナダのトルドー首相は11月21日、自由貿易協定「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の継続を望んでいるが、メキシコの決定次第で他の選択肢検討が必要になる可能性もあると述べた。6日、オタワで撮影(2024年 ロイター/Blair Gable)
[オタワ 21日 ロイター] - カナダのトルドー首相は21日、自由貿易協定「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の継続を望んでいるが、メキシコの決定次第で他の選択肢検討が必要になる可能性もあると述べた。
カナダ政府当局者はこのところ、中国がUSMCAを利用してメキシコを拠点に安価な商品を輸出する可能性があると懸念を示している。
トルドー氏は記者会見で「現在、非常に優れた貿易協定があり、われわれは継続を望んでいる。それが私の第1希望だ」と述べた。
同時に「カナダの雇用と成長を将来にわたり確保する。結束した北米市場としてそれを実現するのが理想だが、メキシコの決定や選択次第では他の選択肢も検討が必要になるかもしれない」とした。
メキシコのシェインバウム大統領に対し、同国への中国の投資について懸念を提起したことも明らかにした。USMCAは2026年に見直し時期を迎える。