米新規失業保険申請は6000件減の21.3万件、4月以来の低水準
米労働省が21日発表した11月16日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は、前週比6000件減の21万3000件だった。2023年1月撮影(2024年 ロイター/Brian Snyder)
[ワシントン 21日 ロイター] - 米労働省が21日発表した11月16日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は、前週比6000件減の21万3000件と、4月以来の低水準となった。エコノミスト予想は22万件。
予想外に減少し、ハリケーンやストライキの影響で先月大きく減速した雇用の伸びが11月に回復した可能性を示唆した。また、退役軍人の日(ベテランズデー)の祝日が含まれていたことがボラティリティーを幾分高めた可能性がある。
ただ、解雇された労働者が新しい仕事を見つけるのに時間がかかっており、今回のデータから失業者数が2021年後半以来の水準まで増加していることも示された。
ハイ・フリークエンシー・エコノミクスの主任エコノミスト、カール・ワインバーグ氏は、「これらの数字には景気後退(リセッション)の兆候は見られない」とした上で、「労働市場は軟化しているが、崩壊しているわけではない」と述べた。
今回のデータは11月の雇用統計の調査期間と重なっている。
季節調整前の申請件数は1万7750件減の21万3035件。
地域別では、カリフォルニア州で4657件減少し、前週の5906件増加から一転した。ニュージャージー州、オハイオ州、ジョージア州、テキサス州、インディアナ州でも大きく減少した。一方、ニュージャージー州とテキサス州では急増した。
11月9日までの1週間の継続受給件数は3万6000件増の190万8000件だった。