ユーロ圏経済回復に疑問浮上、見通しは維持=ECB専務理事
欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストであるレーン専務理事(写真)は23日、ユーロ圏経済に関する最近の経済指標は弱さを示しており、先行き見通しに疑問が生じている点を認めた。6月撮影(2024年 ロイター/Anna Gordon)
[ワシントン 23日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストであるレーン専務理事は23日、ユーロ圏経済に関する最近の経済指標は弱さを示しており、先行き見通しに疑問が生じている点を認めた。ただ、ECBは依然として景気回復が定着すると予想しているとも述べた。
レーン氏は指標が示す弱さを認めたが、経済運営の根本的な変化を必要とするものではないと述べた。
その上で「来年にかけて消費と投資が回復するファンダメンタルズ面での理由がある」と語った。
レーン氏はまた、ECBは政策金利をいわゆる中立金利まで引き下げる必要があるとする他の政策当局者の意見に反論。
中立金利はあくまでも理論上の水準であり、実際の金利変更は経済が直面するさまざまなショックによって左右されるもので、ECBの中立金利の推定値によって左右されるわけではないと述べた。