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トランプ氏の関税・減税実現ならユーロ最大10%下落=ゴールドマン

2024年10月22日(火)18時48分

10月22日、ゴールドマン・サックスは、来月の米大統領選でトランプ前大統領が勝利し広範な関税と国内減税を導入するシナリオでは、ユーロが対ドルで最大10%下落する可能性があるとの見方を示した。写真はユーロ紙幣。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[ロンドン 22日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは、来月の米大統領選でトランプ前大統領が勝利し広範な関税と国内減税を導入するシナリオでは、ユーロが対ドルで最大10%下落する可能性があるとの見方を示した。1ユーロ=1ドルを割り込むことになる。

ゴールドマンのアナリスト、マイケル・ケーヒル氏は22日付のリポートで、共和党が大統領選と議会選で勝利するシナリオでは、関税の引き上げと国内の減税が実施され、米経済が刺激される可能性があると指摘。

米国が全ての輸入品に10%の関税、中国からの輸入品に20%の関税を課し、これに加えて国内で減税を実施すれば、ドルが急騰しユーロが8─10%下落する可能性があるとの見方を示した。

関税引き上げと国内減税は物価を押し上げる公算が大きく、米国の金利が欧州の金利を大幅に上回り、ドルの魅力が増すという。

トランプ氏が中国からの輸入品にのみ関税を課すシナリオではユーロが約3%下落する可能性があるという。

民主党が大統領選と議会選で勝利した場合や、民主党が大統領選で勝利し、議会でねじれが生じた場合は、劇的な関税変更の見通しが見直され、ドル売りが先行する可能性が高いとしている。

ロイター
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