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機械受注8月は前月比-1.9%、2カ月連続減 「持ち直しに足踏み」維持

2024年10月16日(水)10時47分

 内閣府が10月16日に発表した8月機械受注統計によると、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は、前月比1.9%減となった。横浜で2017年1月撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Kentaro Sugiyama Tetsushi Kajimoto

[東京 16日 ロイター] - 内閣府が16日に発表した8月の機械受注統計によると、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は前月比1.9%減だった。2カ月連続の減少。内閣府は基調判断を「持ち直しの動きに足踏みがみられる」で据え置いた。

内閣府によると、航空機など前月に大幅に伸びた分野で減少に転じた影響もあった。基調判断は3カ月移動平均も勘案しており変更しなかった。前年比では3.4%減だった。

ロイターが事前にまとめた予測値は前月比0.1%減で、結果は予想よりも減少幅が大きかった。

内閣府によると、7-9月見通しの0.2%増の達成には9月は同4.2%増が必要となる。

農林中金総合研究所の理事研究員、南武志氏は「基調は弱く、先行きも踊り場的な状況が続くだろう」と指摘。国内の個人消費に加えて、外需も中国、米国、欧州など弱く、設備投資の先行きは期待できないとみている。

製造業は前月比2.5%減の3884億円で、3カ月連続の減少。業種別では「その他輸送用機械」、「情報通信機械」、「電気機械」などが押し下げに影響した。

ウェイトが製造業の中で一番大きい汎用・生産用機械は前月比5.1%増となった。半導体製造装置などのハイテク企業も含まれる。一方、電力応用装置やX線装置などの電気機械は7.4%減となった。

非製造業(除く船舶・電力)も同7.7%減の4469億円と3カ月ぶりに減少した。「運輸業・郵便業」、「金融業・保険業」、「卸売業・小売業」などがマイナスに影響した。

外需は前月比15.3%減の1兆3894億円で、5カ月ぶりに減少した。

機械受注統計は機械メーカーの受注した設備用機械について毎月の受注実績を調査したもの。設備投資の先行指標として注目されている。

*内閣府の発表資料は以下のURLでご覧になれます。

※過去の関連記事はJPMORD=ECIをダブルクリックしてご覧下さい。

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