米インフレ、緩和続けば一段の利下げ支持=クーグラーFRB理事
10月8日、 米連邦準備理事会(FRB)のクーグラー理事(写真)はFRBによる最近の利下げを強く支持するとし、予想通りインフレが緩和すれば一段の利下げを支持する考えを明らかにした。ワシントンで2023年6月撮影(2024年 ロイター/Jonathan Ernst)
[8日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のクーグラー理事は8日、FRBによる最近の利下げを強く支持するとし、予想通りインフレが緩和すれば一段の利下げを支持する考えを明らかにした。
フランクフルトで開催された欧州中央銀行(ECB)が主催する会議のための準備原稿で述べた。
「インフレ率を2%へ引き下げることに引き続き重点を置くべきと考えているが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の二つの責務のうち、雇用の最大化にも照準を合わせることを支持する」と表明した。
「労働市場は依然として底堅いが、FOMCの二つの責務に対するバランスの取れたアプローチを支持する。そうすることで雇用と景気の望ましくない減速を回避しながらインフレの改善を継続できる」と説明した。
クーグラー氏の発言は、新型コロナのパンデミック後に世界各地でインフレ率が急上昇した共通の理由と、インフレが終息し始めたときの各地の相違点が中心だった。
米経済が好調だったことでFOMCは政策金利を引き下げる「タイミングについて忍耐強く」なり、インフレ率を引き下げることに集中することができたと指摘した。
「インフレについて予想通り進展が続けば、追加利下げして時間とともにより中立的な政策スタンスに移行することを支持する」と述べた。
ハリケーン「ヘリーン」と中東の紛争が経済に与える影響を注視していると語った。
「雇用の下振れリスクが高まれば、政策を中立的なスタンスへより迅速に移行させることが適切かもしれない」とする一方で、「インフレ率が持続的に2%に向かっているという確信をデータから得られない場合は、政策金利の正常化を遅らせることが適切かもしれない」と述べた。
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