米ウェイモ、自動運転タクシー車両に現代自のEV追加へ
米アルファベット傘下の自動運転車部門ウェイモは、米国内での自動運転タクシー事業拡大に伴い、韓国の現代自動車の電気自動車(EV)を保有車両に加える。写真は試験中のウェイモの自動運転タクシー。サンフランシスコで2022年12月撮影(2024年 ロイター/Paresh Dave)
Abhirup Roy
[サンフランシスコ 4日 ロイター] - 米アルファベット傘下の自動運転車部門ウェイモは、米国内での自動運転タクシー事業拡大に伴い、韓国の現代自動車の電気自動車(EV)を保有車両に加える。両社が4日、発表した。
現代自動車のジョージア州工場で組み立てられたSUV(スポーツタイプ多目的車)「IONIQ(アイオニック)5」にウェイモの自動運転技術を搭載した車両の公道での走行試験を2025年終盤までに開始する予定。
ウェイモは約700台の車両を保有しており、乗員が同乗しない有料の自動運転タクシーサービスを提供する米国で唯一の企業。
現在ウェイモが使用しているのは、インド自動車大手タタ・モーターズ傘下の英高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)のEV「ジャガーI─PACE」。また中国の吉利汽車のEV「Zeekr(ジーカ―)」を使った自動運転技術の試験も行っている。ウェイモ広報担当は、現代自動車との提携で、現在のいずれの車両プラットフォームも直接置き換えられることはないと説明した。
ウェイモは今年、サンフランシスコでウェイティングリストなしに誰でもサービスを利用できるようにする一方、アリゾナ州フェニックスでの事業を拡大。さらにサービスをサンフランシスコ半島とロサンゼルスの一部にも広げた。