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NY外為市場=ドル上昇、全米雇用報告好調 中東緊迫化で安全資産に買い

2024年10月03日(木)06時01分

ニューヨーク外為市場で、ドルが対ユーロで3週間ぶりの高値を付けた。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 2日 ロイター] - ニューヨーク外為市場で、ドルが対ユーロで3週間ぶりの高値を付けた。米ADP全米雇用報告で民間部門の雇用者数が予想を上回って増加したことで、4日に発表される9月の雇用統計に対する注目が高まっている。 

ドルは対円でも上昇。石破茂首相は2日、日銀の植田和男総裁との会談後に日銀の金融政策について「追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」と発言。終盤の取引でドルは対円で1.94%高の146.34円で取引されている。    

中東情勢緊迫化への懸念から安全資産の需要が高まっていることもドルの支援要因になっている。イランは1日、イスラエルに対するミサイル攻撃を実施し、イスラエルのネタニヤフ首相は報復を示唆。中東の紛争拡大に対する懸念が高まっている。 

米ADPリサーチ・インスティテュート発表の9月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は14万3000人増加。建設、レジャー、ホスピタリティー業界の雇用増加が寄与し、伸びはエコノミスト予想の12万人を上回った。  

ジェフリーズのグローバル外為部門責任者、ブラッド・ベクテル氏は「ADP全米雇用報告は良好で、(労働省が発表する雇用統計の)非農業部門雇用者数の堅調な伸びが示唆された」と述べた。

米経済の健全性を見極めようと、米供給管理協会(ISM)が3日に発表する9月の非製造業景気指数も注目されている。 

ベクテル氏は、米国で積極的な利下げ観測が後退していると指摘。CMEフェドウオッチによると、米連邦準備理事会(FRB)が11月6─7日の次回会合で0.50%ポイントの大幅利下げを決定する確率は35%と、1週間前の57%から低下した。 

主要6通貨に対するドル指数は0.42%高の101.68と、9月11日以来の高値を付けた。

ユーロは0.27%安の1.1037ドルと、9月11日以来の安値を付けた。

仮想通貨では、ビットコインが0.11%安の6万0712ドル。

ドル/円 NY終値 146.46/146.47

始値 144.78

高値 146.51

安値 144.63

ユーロ/ドル NY終値 1.1045/1.1046

始値 1.1067

高値 1.1077

安値 1.1034

ロイター
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