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デフレ脱却最優先の経済財政運営、日銀には緩和基調維持に期待=石破首相

2024年10月01日(火)22時46分

 10月1日、石破茂首相は就任会見で、デフレ脱却最優先の経済財政運営を行っていくと表明し、その第一歩として早期に物価高への対応などを盛り込んだ経済対策の検討を指示すると述べた(2024年 ロイター/YUICHI YAMAZAKI/Pool via REUTERS)

Kentaro Sugiyama Takaya Yamaguchi

[東京 1日 ロイター] - 石破茂首相は1日夜の就任会見で、デフレ脱却最優先の経済財政運営を行っていくと表明し、その第一歩として早期に物価高で苦しむ人々を支援するための経済対策の検討を指示すると述べた。

日銀に対しては、金融緩和の基調を維持することに期待を示した。

石破首相は日本経済について「デフレを脱却するかどうかの瀬戸際にいる」との認識を示し、岸田文雄政権で進めてきた成長戦略を着実に引き続いていくと述べた。「資産運用立国」の取り組みも継承・発展させ、内外からの投資を引き出していく「投資大国」を目指すことを経済政策の大きな柱にしていくとした。

自身が自民党総裁に選出された後に東京株式市場で日経平均が大きく下落したことについては「株価の日々の動向にコメントすることは控えなければならない」としつつ、「政府として冷静に判断していきたい」と語った。

日銀の金融政策の具体的手法については「政府があれこれ言わない」としたが、この先のデフレ完全脱却に向け「金融緩和の基本的基調は維持されるものと期待し、見守っている」と述べた。

ロイター
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