ニュース速報

ビジネス

ドル指数続伸、日銀の超長期国債買い入れ減額受け円も高い=NY市場

2018年01月10日(水)06時55分

 1月9日、終盤のニューヨーク外為市場ではドルが小幅高。写真はドルと円の紙幣、2010年9月撮影(2018年 ロイター/Yuriko Nakao)

[ニューヨーク 9日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが小幅高。前週の下落を受けた安値拾いの買いが続いており、対主要通貨バスケットで11営業日ぶり高値をつけた。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.18%上昇し、92.524。

ドル指数が前週2日に昨年9月20日以来の安値を更新していたこともあり、コモンウエルスFXの首席市場アナリスト、オマー・エジナー氏は、ドル回復の期が熟したようにみえると指摘した。

は対ドルで6営業日ぶり高値を更新。日銀が超長期国債の買い入れを減額したことを受け、日銀が年内に大規模な緩和策の解除に着手する可能性があるとの観測が高まった。

ユーロ/ドルは0.27%安の1.1933ドル。ユーロは前週、対ドルで約4カ月ぶり高値をつけていた。

前出のエジナー氏は「ユーロを巡る楽観的な見方が幾分薄れつつあるようにみえる」とし、「インフレ率が大幅に上昇しない状況で、欧州中央銀行(ECB)は極めて慎重なペースで金融政策の正常化を進めることを余儀なくされるだろう」と語った。

反面、FXTMのリサーチアナリスト、ルクマン・オトゥンガ氏はノートで、欧州の景気回復がユーロを支える一方で、米国の低インフレ懸念を受けドルの見通しは幾分不安定とし、基調的にユーロが引き続きドルに対し上昇するとの見通しを示した。

ポンド/ドルは0.24%安。最近上昇していたことから、利益確定売りが出た。ただ、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)交渉が良好な結果に結びつくとの期待は引き続きポンドを下支えている。

ドル/円 NY午後4時 112.58/112.61

始値 112.66

高値 112.77

安値 112.37

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1936/1.1940

始値 1.1927

高値 1.1939

安値 1.1917

(表はロイターデータに基づいています)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

プラダがヴェルサーチ買収の可能性検討、シティと評価

ビジネス

中国輸出、12月+10.7%に加速 米政権交代前に

ビジネス

中国が通貨防衛策強化、元安けん制 海外借り入れ規制

ビジネス

米、サイバーセキュリティー強化へ近く大統領令 中国
MAGAZINE
特集:中国の宇宙軍拡
特集:中国の宇宙軍拡
2025年1月14日号(1/ 7発売)

軍事・民間で宇宙覇権を狙う習近平政権。その静かな第一歩が南米チリから始まった

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命を…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    大麻は脳にどのような影響を及ぼすのか...? 高濃度の…
  • 7
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 8
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 9
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 10
    悲報:宇宙飛行士は老化が早い
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分からなくなったペットの姿にネット爆笑【2024年の衝撃記事 5選】
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 6
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 7
    ロシア兵を「射殺」...相次ぐ北朝鮮兵の誤射 退却も…
  • 8
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「…
  • 9
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 10
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中