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正午のドルは112円半ば、日銀オペ減額きっかけに円買い
1月9日、正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の112.55/57円だった。写真はリマで昨年12月撮影(2018年 ロイター/Mariana Bazo)
[東京 9日 ロイター] - 正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の112.55/57円だった。
朝方から113.00─113.10円台で小動きが続いていたドルは、午前10時過ぎに下押し圧力が強まり、一時112.50円まで下落した。日銀が通告した国債買い入れオペで、超長期の買い入れ額が減額されていたことが、円買いのきっかけにされたとの指摘が出ていた。
予想以上に値幅が出たことから、韓国と北朝鮮の南北協議を警戒した円売りポジションの巻き戻しや、日経平均先物の上げ幅縮小を意識した動きが重なったとの見方も出ている。
ただ、ドル/円のトレンドを形成するまでには至っていない。先週末の米雇用統計でもドル/円の方向感が出なかったことから、12日の米消費者物価指数(CPI)、米小売売上高まで目立った材料がなく動きにくいとの声が出ている。
市場の一部では、米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁の講演内容が話題となっていた。同総裁は8日、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ率目標を特定のレンジに変更することを検討すべきとの考えを明らかにし、具体的には、インフレ目標のレンジを1.5─3%に設定することが1つの選択肢になるとの見解を示した。[nL4N1P352G]「足元の相場の話ではないものの、長いスパンでは次のテーマになる可能性がある」(国内信託銀)という。