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前場の日経平均は伸び悩み、円高が重し

2018年01月09日(火)12時23分

 1月9日、前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比129円17銭高の2万3843円70銭となり、3日続伸した。写真は都内にある証券会社の株価ボード前で2015年1月撮影(2018年 ロイター/Issei Kato)

[東京 9日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比129円17銭高の2万3843円70銭となり、3日続伸した。

国内連休中の欧米株が堅調だった流れを引き継ぎ、朝方には先物主導で上昇し、一時2万3952円61銭に上昇し、1991年11月半ば以来、約26年2カ月ぶりとなる高値を回復した。

ただ、その後は、このところの上昇ペースの速さへの警戒感が上値を抑え、朝方に113円前半だったドル/円が112円半ばへと急速に円高方向に振れたことで、上げ幅を縮小した。日銀が国債の買い入れ額を一部、前回から減額したことで、金融緩和政策の修正に警戒感が強まり、「円高や株安の一因になった」(国内証券)という。

市場では「短期的にスピード調整への警戒感がある。ただ、近く発表され始める日米決算の内容は悪くないとみられているほか、先行き米国の税制改革による減税効果も見込まれている。こうした思惑が相場の下支えになりそうだ」(みずほ証券の投資情報部部長、倉持靖彦氏)との声が出ていた。

TOPIXは0.34%高で、1991年6月以来、約26年7カ月ぶりの高値を回復した。東証1部の午前中の売買代金は1兆6039億円。 セクター別では不動産が上昇率トップ。繊維、電気機器、証券がこれに続いた。一方、下落率上位にはパルプ・紙、ゴム製品、輸送用機器などが入った。

東証1部の騰落数は、値上がり1075銘柄に対し、値下がりが881銘柄、変わら ずが107銘柄だった。

ロイター
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