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日航、超音速旅客機開発の米ベンチャーと提携
12月5日、日本航空(JAL)は、超音速旅客機を開発する米ベンチャーのブーム・テクノロジー(本社:コロラド州)と資本・業務提携したと発表した。2016年8月撮影(2017年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 5日 ロイター] - 日本航空(JAL)<9201.T>は5日、超音速旅客機を開発する米ベンチャーのブーム・テクノロジー(本社:コロラド州)と資本・業務提携したと発表した。JALは技術面などで支援するほか、1000万ドル(約11億円)を投じてブーム社に1%程度を出資。優先発注権20機分も獲得する。
飛行時間が通常の旅客機に比べ約半分になる超音速旅客機の導入により、JALは移動時間の短縮という顧客価値の向上を図る考えだ。
ブーム社は2020年代半ば以降の導入を目指し、巡航速度マッハ2.2(時速2335キロ)の超音速旅客機を開発中。現在の旅客機の速度は時速800―900キロで、超音速旅客機なら飛行時間は約半分で済む。たとえば、通常なら11時間かかる東京―サンフランシスコ間を約5時間半で飛ぶことができる。座席数は45―55席のビジネスクラス仕様。18年10―12月にデモフライトを予定している。
超音速旅客機を巡っては、世界最速の翼とされた「コンコルド」が燃費の悪さや騒音などを理由に全機が03年に退役、商業飛行が終了している。JALによると、ブーム社が開発する超音速旅客機は「燃費も良く、騒音も抑えられている」として期待を寄せているという。
(白木真紀)