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ECBの金融刺激策、唯一の選択肢ではない=プラート専務理事

2017年11月30日(木)20時15分

 11月30日、欧州中央銀行(ECB)でチーフエコノミストを兼務するプラート専務理事(写真)は、経済改革や企業の健全化がユーロ圏の景気拡大に寄与しており、ECBによる積極的な金融刺激策はもはや「唯一の選択肢」ではないとの見解を示した。5月撮影(2017年 ロイター/Stoyan Nenov)

[フランクフルト 30日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)でチーフエコノミストを兼務するプラート専務理事は30日、経済改革や企業の健全化がユーロ圏の景気拡大に寄与しており、ECBによる積極的な金融刺激策はもはや「唯一の選択肢」ではないとの見解を示した。

プラート氏はブリュッセルで開催されたイベントで「金融政策は景気回復を持続させる上で引き続き重要な役割を担うが、『唯一の選択肢』ではない」と指摘。「数年にわたるバランスシートの改善、国内または複数国にまたがった制度の構築、そして構造改革など全てが景気回復を支援している」と述べた。

ただ、一層の改革が必要と警告。「マクロ経済の背景を考慮し、成長と資本を組み合わせたより巧みな改革が極めて重要」との認識を示した。

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ロイター
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