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市場はECBの資産購入拡大を想定すべきでない=メルシュ専務理事
11月16日、欧州中央銀行(ECB)のメルシュ専務理事は、ユーロ圏の底堅い成長やインフレ上昇に対する自信の高まりを考慮すると、市場はECBが資産買い入れを拡大すると想定すべきではないとの見方を示した。写真はECB本部、フランクフルトで7月撮影(2017年 ロイター/Ralph Orlowski)
[フランクフルト 16日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のメルシュ専務理事は16日、ユーロ圏の底堅い成長やインフレ上昇に対する自信の高まりを考慮すると、市場はECBが資産買い入れを拡大すると想定すべきではないとの見方を示した。
「現在の状況からみて、資産買い入れがプログラム終了時にさらに拡大されると市場が想定するのは正しくないだろう」と述べた。
また、ECBは12月に成長率予想を上方修正するとともに、今後数カ月間のインフレ動向について、これまでより小幅な鈍化を予想する可能性があると指摘した。
専務理事は「ECBが成長率予想を再びやや上方修正したとしても、誰もそれほど驚かないだろう」とし、今年末から来年初めにかけて低下が見込まれているインフレ率については、これまで懸念されたほど顕著な落ち込みにはならないとの見方を示した。