ニュース速報

ビジネス

物価1%継続なら、日銀は長期金利0.2─0.3%程度に調整も=門間氏

2017年11月08日(水)19時21分

 11月8日、元日銀理事の門間一夫・みずほ総合研究所エグゼクティブエコノミストは、物価が1%程度の状態が続くようであれば、日銀は現在ゼロ%程度に固定している長期金利目標を「0.2%、0.3%程度に引き上げる可能性はある」とした。写真は日銀、2016年9月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 8日 ロイター] - 元日銀理事の門間一夫・みずほ総合研究所エグゼクティブエコノミストは、8日のロイター・プレミアムニュースセミナーでパネルディスカッションに参加し、物価が1%程度の状態が続くようであれば、日銀は現在ゼロ%程度に固定している長期金利目標を「0.2%、0.3%程度に引き上げる可能性はある」とした。

門間氏は「今の日銀がもっとも恐れているのは政策を微調整した後に景気が悪化すれば全ての責任を日銀が負わされること」と指摘。長期金利目標を「一気に0.5%程度まで引き上げるとは考えにくい」とも述べた。

欧米中銀が出口方向に向かっているが、日本は欧米と異なり物価上昇ペースが緩慢で、2%目標の達成まで距離があるため、金融緩和は当面続くとの見通しを示した。

(竹本能文)

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、コロンビアに関税・制裁 移民送還拒否受

ワールド

イスラエル軍、レバノン撤収期限後も攻撃 22人死亡

ビジネス

デジタルユーロの導入必要 米の仮想通貨推進に対抗=

ワールド

マスク氏、独極右政党イベントでビデオ演説 支持を改
MAGAZINE
特集:トランプの頭の中
特集:トランプの頭の中
2025年1月28日号(1/21発売)

いよいよ始まる第2次トランプ政権。再任大統領の行動原理と世界観を知る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 2
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」で記録された「生々しい攻防」の様子をウクライナ特殊作戦軍が公開
  • 3
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが物議...事後の悲しい姿に、「一種の自傷行為」の声
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    「1日101人とただで行為」動画で大騒動の女性、アメ…
  • 6
    「ハイヒールを履いた独裁者」メーガン妃による新た…
  • 7
    ネコも食べない食害魚は「おいしく」人間が食べる...…
  • 8
    軍艦島の「炭鉱夫は家賃ゼロで給与は約4倍」 それでも…
  • 9
    「後継者誕生?」バロン・トランプ氏、父の就任式で…
  • 10
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵を「いとも簡単に」爆撃する残虐映像をウクライナが公開
  • 3
    日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ人の過半数はUSスチール問題を「全く知らない」
  • 4
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 5
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 6
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 7
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの…
  • 8
    いま金の価格が上がり続ける不思議
  • 9
    「バイデン...寝てる?」トランプ就任式で「スリーピ…
  • 10
    軍艦島の「炭鉱夫は家賃ゼロで給与は約4倍」 それでも…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 6
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 7
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 8
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 9
    地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も…
  • 10
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中